切削管理
切削ボリューム計算と、変更設計用の縦・横断図を作成するソフトです。
切削管理の概要
現況舗装面を水準測量することで、現況の縦・横断図を作成します。このデータを参考にして、縦断修正を行い、計画値と横断勾配を決定します。
これらの計画値と現況値との差から、切削ボリューム計算書と、変更設計用の縦・横断図を作成します。(レベリングにも対応しています)
現況縦断図の作成
![現況縦断図](http://west-field.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/02/p_cut_01.jpg)
最初に、「切削管理」の中の「縦断計画」ソフトを起動します。
入力画面を縦断図に似せているので、現況舗装面の測点と単距離・幅員、検測した中心の標高を容易に入力することができます。
これにより、現況縦断図を作成します。
横断データの入力
![横断データの入力](http://west-field.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/02/p_cut_02.jpg)
検測点はセンターからの累計距離で入力します。
その際、センターから等間隔の検測点を発生させる事ができますし、凹凸のある任意点を検測点として、その都度入力することもできます。
また、入力ミスを判別し易いよう、入力値による横断図をその都度作図します。
入力値は印刷が可能なので、野帳と照らし合わせたチェックが行えます。
※切削機が通る場所(センターからの距離)が予め決まっている場合には、その地点を検測点として設けることで、切削機オペレーターへの指示が容易になります。
縦横の縮尺変更
横断図の入力を終了すると、縦断計画を作成するために、まず入力した現況縦断の凹凸を際だたせるよう、縦縮尺(標高)と横縮尺(測点距離)を変更します。
これにより、従来の方法では気付かないような、現況縦断の凹凸を目視できるようになります。
修正縦断計画の作成
![修正縦断計画](http://west-field.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/02/p_cut_03.jpg)
その際、計画に対する各測点の横断勾配をシミュレーションしますので、横断勾配を加味した修正縦断を計画することができます。
修正縦断図の作成
修正縦断の計画後はソフトを終了します。
このデータは変更設計用の縦断図になるので、終了時の、用紙サイズや縮尺の設定により見栄えを整えます。
なお縦断図は、中心だけでなく、路側や、中心からの距離を指定した縦断図の作成も可能です。
横断計画の初期設定
![横断計画の初期設定](http://west-field.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/02/p_cut_04.jpg)
横断計画が適したものになるよう、以下の項目を設定します。
- 切削範囲の指定
- オーバーレイ工法、もしくは切削オーバーレイ工法の選択
- 中央分離帯の有無
- 横断勾配の選択(路側擦付、勾配指定)
横断計画の作成
![横断データの入力](http://west-field.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/02/p_cut_02.jpg)
横断勾配は、一律ではなく検測点間毎に変更することが可能です。
また、北陸地区で行われている消雪パイプの控除や、指定した幅だけの切削計算も行うことができます。
切削ボリュームの計算
![切削ボリュームの計算](http://west-field.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/02/p_cut_06.jpg)
これにより、切削だけでなく、レベリングの平均厚も計算します。
再調整
切削ボリュームが、設計量を大幅に超える場合には、修正縦断や横断勾配を再計画する必要があります。
縦断計画と横断計画の再作成を、何度か繰り返すことで、バランスの取れた計画を作成できます。
横断図の作成
![横断図の作成](http://west-field.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/02/p_cut_07.jpg)
測点毎の計算書と、総括表を作成しますので、そのまま変更設計用書類として提出することができます。
データ作成後のCAD編集とデータ保管
土木技では、切削管理を終了すると、入力内容からCADデータを生成して、「土木BOOK」に内容をプレビュー表示する機能が有ります。
これを付属のFWCADにより加筆修正できるところが、土木技のポイントです。
これにより、表現力のある縦・横断図の作成が可能になります。
また、土木「BOOK」により、電子納品データへの変換や、建設業法の改正に伴う工事データの10年間保管が容易になります。